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- 【『見える議場』と『まちなか役所』、そして『地元のお米』】
【『見える議場』と『まちなか役所』、そして『地元のお米』】
こんにちは。
週初めの二日間、毎年恒例の会派米沢市議会『一新会』行政視察に行って参りました。
島軒純一 米沢市議会議長は、公務が重なっていたため今回は留守番です…。
さて今回は、新潟県内二カ所を視察。初日は、長岡市での『中心市街地再開発』。二日目は、五泉市での『食育推進計画』です。
まずは、長岡市視察について。
同市では、中心市街地再興の基本に市役所移転を掲げました。
昭和50年代に繁栄した“長岡駅前デパート群”も、他自治体同様に時代とともに衰退していき、空きビルと化していました。
中心地再興への課題と市役所建替の現状を勘案したときに出てきたのが、今回の『アオーレ長岡(写真:左下)』構想でした。
空き店舗・ビルを利用した役所機能の一部移転を実証実験し練り上げた構想。
机上やパブリックコメントだけでは得ることのできない“市民の声”も、十分に反映できた形となったと思います。市役所のほか、アリーナに屋根付き広場、そして外から丸見えの“ガラス張り”の議場(写真:上)。
開設から一年。役所を訪れる人はもとより、建物の開放感・新鮮感に誘われ約150万の人が訪れたそうです。
事業費は132億円。確かに高額ですが、中途半端なものを造るよりもずっと良き税金の使途だと思います。我々のように、市外県外からの来客数もこれから伸びていくでしょう。
米沢市も内需だけではない、中心市街地の活性化をすべきなのです!
続いては、五泉市視察について。
新潟県は、言わずと知れた“米どころ”。五泉市もご多分に漏れず米どころです。
そんな同市は、平成19年に第一次の『食育推進計画』を策定しました。目標は、『早寝早起き朝ごはん』『家族みんなで「いただきます」』『地場農産物の野菜料理』。
ここまでは、どこにでもある目標。実践が素晴らしかったのです!
みなさん、『食育の日』をご存じですか?
これは内閣府「食育推進基本計画」によって、毎月19日を『食育の日』と制定されたものです。しかし、多くの方に周知されていないのが現状。五泉市では、市報で食育を推進しながらも、19日には推進のため“のぼり旗”を掲げて啓発。市民にも徐々に浸透してきているようです。
そして、もうひとつが学校給食。
パン給食を廃止し、完全米飯給食。自校炊飯です!
「うちの子にパンを食べさせたいの」という保護者には、「おうちで食べさせてください。給食は授業なのです!」と理解を求めたそうです。そして、当然ながら米は“五泉市産”コシヒカリのみ。米沢は、まだ“県産米”なのです。
また、センター一括による分配方式を行っていた給食を自校方式へ移行。次々年度で小中学15校で完全実施になります。
一見、多額の人件費が掛かってしまうこの方式ですが、そこには大きな工夫が。
調理部門(調理師など)は、民間に委託をし公設民営で人件費を削減します。しかし、あえて全校でこの方式をとらず、小中各一校のみは公設公営。万が一の災害時に敏速に対応できるためだそうです。
「食は命の源」。
だからこそ子ども達には、できるだけ経費を削減しながら、その土と水で育まれた物を食べさせたい。米沢も本気で取り組むべき時期なのだと、感じた視察でした。
想いと報告で長くなってしまいました。最後まで読んでおごやって、おしょうしなっし♪