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【まちを考える】
昨日に引き続き、自民党会派有志による北陸地方調査研究二日目です。
初めは、富山県富山市に敷設されているLRT(次世代型路面電車システム「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の略称)について、富山地方鉄道株式会社へ訪問しました。
平成18年に全国初の本格的LRTとなる『富山ライトレール』が開業したことを皮切りに、市内電車の環状線化、北陸新幹線開業にあわせて市内電車の富山駅への乗り入れ、さらには、令和元年に路面電車の南北接続により、富山駅を拠点とした全長約15kmに及ぶLRTネットワークが市内に形成され、路面電車の利便性が飛躍的に向上させていました。
市内には、レトロな雰囲気を醸し出す車両から最新の流線型の車両まで、まちのあちらこちらに“電車の華”を咲かせていました。
続いて訪れたのが、福井県敦賀市。
今年3月16日に北陸新幹線が敦賀駅まで延伸され、市を挙げて駅前の再開発を行ってきました。
その施策展開と効果、開発アイデア等を調査し山形県にも活かせることを学ばせてもらいました。
今回の新幹線延伸では、日本政策投資銀行の推計で福井県への経済波及効果は、直接効果約191億円、間接一次効果約71億円、間接二次効果約48億円で、計約309億円と推計されております。
敦賀駅前には、市が保有する広大な空き地が存在。新幹線延伸に向けて、土地活用開発へのスタートが切られました。それが、今から5年前のこと…。
民間の開発事業者と連携し芝生公園、飲食店、高級ビジネスホテルなどを一体化した「otta(オッタ)」と独創的な知的好奇心をくすぐる図書館「ちえなみき」を令和4年9月にオープンしたのです
基本コンセプトは、「稼ぐ公民連携」。エリア全体で収支のバランスと図り、公金を極力抑えるシステムをつくり出すことです。
図らずも、2月定例会で大激論になった「フルーツ・ステーション」も公民連携。
だだし、山形県と敦賀市では、公金の支出の大きさは比べものになりません。
私にとっても山形県議会にとっても、敦賀市の取組みを定例会前より早く参考にできていればと感じた、調査研究となりました。
深く考え、知恵を出し合って、あらゆる意見を融合する。創り上げていく過程では、富山市の「LRT」も敦賀市での「otta・ちえなみき」も、“人が利用し人がつくっていくまち”なのだと考えさせられました。
そんな山形県を目指すよう、これからも施策を提言していかなければなりません。